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【日本商業新聞 2026年3月9日号】アルビオン 2026年度方針説明会

  • 日本商業新聞
  • 34 分前
  • 読了時間: 5分

アルビオンは「2025年度業績発表/2026年度方針説明会」を、3月6日オンラインで開催。「2025年度営業本部/国際事業本部」の実績発表の後、「2026年度方針説明」を代表取締役社長・小林章一氏が、「2026年度営業本部・国際事業本部方針説明」を、専務取締役営業本部・国際事業本部本部長・小林勇介氏がそれぞれ説明。また「店頭活性と人材育成」や「研究開発」へのこれまでの実績・成果及び強化ポイントについて発表も行われた。



■今年度テーマは「育む」- 売上の内容と中身大切に


2026年度方針説明 代表取締役社長 小林章一氏


2025年はブランド及び地域によって多少の違いはあるが、おおむね予定通りに推移した1年になったと感じている。はじめに、昨年度の振り返りの中でエレガンスの実績について補足させていただく。


まず「ラプードルシリーズ」の店頭販売金額実績を「本体」と「レフィル」に分けてみると、「本体」が前年比77.1%と大変厳しい実績となったが、「レフィル」は同137.4%という実績となった。この背景には、本体は昨年4月に値上げを行ったが、レフィルは値上げをしていないことを受けた結果であり、決してラプードルの人気が落ちたということではないと認識をしている。


また「営業本部」の実績から、「日本人」の売上と「外国人」の売上をブランド別に比べてみると、「エレガンス」では、「日本人」は同98.9%とほぼ100%に近い数字になっている片側で、「外国人」の売上は同85.7%となり、日本のエレガンス全体の売上は、主に海外のお客様のマイナスによってもたらされた数字ということがみてとれる。


次に、今年度アルビオンは創業70周年を迎える。歴史に感謝をしながら、育てていただいたジョイントストアの皆様に心から感謝を申し上げたい。


アルビオンという会社は、スキンケアとベースメイクで売上の80%以上を占める会社である。その中で、もちろん新製品もしっかり開発・発売していくことも大事だと思っているが、片側でアルビオンという会社にとって、ロングセラー商品を育てていくことも大切だと思っている。


そこで、本年度のテーマ〝育む〟とさせていただいた。お店様との信頼関係を育む、あるいは商品を長い年月をかけて育むといったことを進めていきたい。


ここ10年~30年の平均値をみると、アルビオンブランドの売上において、既存品の売上比率は約70%となり、これもアルビオンの一つの特徴だと言える。つまり、アルビオンにとって30%の新製品は大切だが、70%の売上を占める既存品でのお客様づくりがとても大切になってくるということ。


新製品でも一生懸命新しいお客様を獲得するべく努力を重ねるが、発売から1年2年、そして10年経った商品でも、新しいお客様との出会いを一生懸命につくる努力をしていくことが、〝アルビオンらしさ〟として結果に繋がり、そして商品がロングセラーに育っていくと思っている。


アルビオンには、「乳液」「スキコン」、エレガンスの「ラプードル」等が立派なアルビオンのロングセラー商品に育っている。これまでの販売累計個数でみると、アルビオンブランドの「乳液」における2003年以降の累計販売本数は23年間で3731万本。「スキコン」は発売から52年が経過し、累計で5083万本。「ラプードル」は36年間で累計1344万個を誇る。


このように、アルビオンでは発売から20年、30年、50年かけて一生懸命お客様にご紹介し、商品の良さをお伝えしながらロングセラー商品を育ててきた。これからも一品でも多く、ロングセラー商品を育てていきたいと思っている。


ただ一方で、その時々のお客様に合わせて商品のパワーアップリニューアルが必要になると思っている。「乳液」では約4年から6年でそれぞれの商品をリニューアル。「スキコン」では、発売から52年間の中で4回大幅なパワーアップリニューアルを実施。「ラプードル」では36年間のうち1回、全色大幅なリニューアルを実施しており、同じ商品であっても、新しいお客様に出会える、お客様が増えるリニューアルをしていくことも大事だと考えている。


そしてこれからもアルビオンは「売上の中身と内容」にこだわっていく。私が2006年に社長に就任してから起こったことを2つお話する。


まず2015年から化粧品の免税化により、海外からのお客様の売上が大幅に伸長。日本における海外からのお客様の売上のほとんどが「アルビオン」と「エレガンス」となり、2015年には、日本人の売上にプラスして147億円プラス。その後も右肩上がりとなり、2017年には208億円という実績となった。


この急激な伸長を受け2つの施策を実施。1つめが、海外のお客様が買える商品の個数を制限。もう1つが、日本における販売価格と、海外における販売価格の内外価格差を1.2倍まで縮小した。これにより、翌年の2018年から海外からのお客様の売上は減少し、2019年は118億円となり、そして予想だにしなかった2020年にはコロナ禍が始まったことでインバウンドの方の売上はほぼゼロに近い数字となった。


私は2017年に個数制限や内外価格差の是正を行い本当に良かったとコロナ禍を通して感じた次第である。


もう1つは、冒頭に述べた「エレガンス ラプードル」の百貨店における海外のお客様の売上についてお話しをする。コロナが少し落ち着いた2022年度から、海外からのお客様のラプードルの売上が大幅に上昇。2022年は85億円、2023年は120億円、2024年は160億円まで上昇した。


私は経営者として、このまま上がり続けたらどうなってしまうんだろう、という非常に恐怖心に襲われた。そして原料や容器代の高騰をうけ、2025年4月1日からラプードルの値上げをさせていただいた。その結果、海外からのお客様のラプードルの売上は、2025年には113億円まで減少、海外からのお客様の売上が下がり本当に良かったと思っている。


要するに、しっかりと売上の内容と中身を大切にするということ。これから創業80年、90年を迎えても、アルビオンの日本市場においては、やはり基本は日本人のローカルのお客様づくりと会員様づくりをしっかりと行っていくこと、そして変わらず売上の内容と中身にこだわった経営を行なっていきたいと思っている。

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