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【日本商業新聞 2025年9月8日号】アルビオン デジタル戦略説明会

  • 日本商業新聞
  • 12 分前
  • 読了時間: 3分

アルビオンは、お客様を取り巻く購買環境の変化に対応すると共に、「店頭での価値提供の最大化」を目的に、来年初頭より、公式オンラインストアや統一顧客IDの導入を始めとするデジタル戦略に取り組む。


そこで、8月29日、東京中央区京橋にある同本社ビルで報道関係者を対象に「事前説明会」を開催。説明会には、取締役美容部長兼営業本部副本部長兼流通戦略事業部部長の金丸陽子氏をはじめ、経営企画部部長の堀静雄氏、同部経営戦略グループ課長兼流通戦略事業部課長の鈴木翔多朗氏が出席。デジタル戦略における施策や今後の展開について説明を行った。



■圧倒的存在感の確立へ 認知拡大と理解の深化図る


説明会の冒頭、堀氏が挨拶した後、金丸氏が中期経営計画2030における3つの重点ポイントを説明。


「アルビオンは、中期経営計画2030という6カ年計画の中で、デジタルを含めて様々なことに挑戦する。テーマは『高級化粧品市場における圧倒的な存在感』を確立すること。高級化粧品会社として唯一無二の存在、そして第一人者になるべく歩んできたが、市場が様々に変化する中、もう一度、高級化粧品の圧倒的存在感を確立することに取り組んでいく。そのために『流通の挑戦』『強み(接客)の最大化』『高級品としてのブランディング』という3つの柱に取り組む。

1つめの『流通の挑戦』では、これまでアルビオンは、流通を限定して展開してきた。店舗を増やして売り上げを伸ばすのではなく店舗を限定することで希少価値を高め、1店舗あたりのお客様を増やしてきた。ただ、今は取引店様の減少やオンラインの買い場が増えたりする等している。挑戦していかなければならない時期にきており、その挑戦の1つがEC販売である。

そして2つめの『強み(接客)の最大化』。デジタル戦略を進める一方、アルビオンの最も強い武器である、リアル店舗での体験価値、つまり人を介したアルビオンの商品をお客様にお届けする美容体験や美容活動をさらに強化する。デジタル戦略も、この店頭の価値提供を最大化するためのツールとして使っていく。

最後の『高級品としてのブランディング』。これまで商品起点の情報発信を行ってきたが、今後アルビオンとして、どうお客様に価値を提供していくか、どうモノづくりを進めていくのか、そうしたブランドとしての発信をしていく。この3つを軸に、高級化粧品市場における圧倒的な存在感の確立を今後6年間、社員皆で目指す」と語った。


その後、鈴木氏がデジタル戦略の目的を「ブランドの認知拡大と理解の深化」と述べた後、「知る人ぞ知るブランドから、誰もが認める本物のブランド」を目指していくためのブランド認知拡大施策、そしてデジタル戦略では来年初頭から順次取り組みをスタートさせる4つの中核施策、▽ALBION ID(統一顧客コード)▽ロイヤルティプログラム(ご愛用者様への特典)「ALBION Beauty Program」▽店頭機器のアップデート▽ALBION公式オンラインストア)の内容、そしてタイムスケジュール等について詳しく説明した。


最後に鈴木氏は「デジタル戦略において、ブランドの認知拡大と理解を深めることに取り組む。デジタルを使ってお客様を多く獲得していくとかこれまでと違う売り方をしていく訳ではなく、今まで通り、我々が得意とする専門店流通での価値提供や接客を通じた化粧品の提供をもっと多くのお客様にお届けできるようにしていきたい」と説明した。その後、記者との質疑応答が行われ、「店舗運営のECサイトで展開する際の条件は」「従来店舗でお買い物をしていたお客様がECで化粧品を購入した際のインセンティブについて」「認知拡大施策による目標は」「ECの展開で拡大を目指すターゲット像」等、数多くの質問が寄せられた。

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