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【日本商業新聞 2026年5月4日号】盛り上がる〝日焼け止め商戦〟

  • 日本商業新聞
  • 5月4日
  • 読了時間: 3分

年々暑さが厳しくなる中、日焼け止め市場は24年10月~25年9月で836億円、対2年前比で118%と順調に拡大を続けており、「日焼け止め商戦」も2月頃から本格的にスタートしている。また昨今、UV効果だけでなく、スキンケアやトーンアップ効果など、機能面での差別化を図る傾向が強まっており、各制度品化粧品メーカーからも続々と話題の新製品が登場している。そこで今回、本格的な夏を迎える化粧品専門店の店頭を盛り上げるべく、各メーカーの日焼け止めアイテムの中で特に好調に動いている一品をピックアップ。好調の背景も含めてお伝えしていく。(中濱真弥)



■市場は24年比で118%


SRI+Ⓡ(全国小売店パネル調査)のデータによると、日焼け止めの市場規模は、22年10月~23年9月に710億円だったのに対し、24年10月~25年9月は836億円まで拡大、2年前比で118%と大きく伸長している今注目のカテゴリーとなっている。


好調の背景には、気温上昇により暑い日が増え、日焼け止めの需要期間が長くなっていること、また日焼けが肌にもたらす影響など、UVケアに対する周知が徐々に広まってきたことが要因として挙げられ、日焼け止めはもはや夏のみではなく、通年使用のアイテムとして定着化していると考えられる。


そうした中、もうひとつ市場拡大をけん引している要因として、「化粧下地とUVの一体化」が挙げられる。昨今、日焼け止めの中でもトーンアップ機能やスキンケア効果といった付加価値アイテムが増加。


SLIが調査した「スキンケア・ベースメイクを購入する際の重視点」によると、「紫外線対策・UV対策」が59.6ポイント、「美白」が36.7ポイント、「トーンアップ」が26.8ポイントとなり、24年から25年で紫外線対策と美白のポイントはほぼ横ばいの中、トーンアップは+2.3ポイントとなっているなど、トーンアップを目的とした日焼け止めを選ぶ消費者が増えていることが分かる。


また日焼け止めの「年間購入個数別の推移」においては、年間で複数個購入する人が伸長傾向にあり、中でも「年間5個購入者」は2年前比で106%と最も高い伸び率となっている。これは年間を通じて消費数が増えている以外にも、「顔にはトーンアップ日焼け止め」「からだ用には通常の日焼け止め」というように、「顔とからだ」で日焼け止めを使い分けしていることも「複数個買い」の理由になっていると考えられる。


このように、日焼け止め市場は今後益々伸びしろが見込める市場であり、これからの夏本番に向けて一気に需要を獲得していきたいアイテムのひとつとして挙げられる。



■各メーカー好調な動きだし


そこで日本商業新聞では、資生堂、花王、コーセー、アルビオン4社に、数ある日焼け止めの中で特に好調に推移しているアイテム、並びにその動向についてアンケートを実施。


その結果、資生堂では「アネッサ パーフェクトUVブラッシュオンパウダー」が前年比約二けた伸長、コーセーの「コスメデコルテ UVコンフォートシリーズ」は、23年のサンシェルターのリニューアル時と比較し約2倍という高い伸長を記録。


アルビオンでは「S‐UVカットイルミネイティングデイクリーム」が、前身となるデイクリーム発売時の23年に対し140%を超える伸長。花王の「ビオレUV アクアリッチ エアリーホールドクリーム」は累計162万本出荷し増産を決定するなど、各社非常に盛り上がりをみせており、消費者から選ばれている理由として「使用感の良さ」や「下地機能としての高い効果」の他、資生堂では「手軽に塗りなおせる」という点も高い評価を得ている。店頭でのプロモーションも本格化する今、一気に顧客獲得を図っていきたいところだ。

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