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【日本商業新聞 コラム】-746- さて選挙はどうなった?

  • 日本商業新聞
  • 7 分前
  • 読了時間: 3分

このコラムの出るころには衆議院選挙の結果は出ている。だから団塊農耕派の言いたいことと国民の総意がどれだけ離れていたかがわかってしまうが、そんな危険も顧みず、好き勝手

に書いてみる。



「ちびまるこちゃん」に出てくる丸茂君は学級委員になりたくていろいろ手を尽くし、その座を勝ち取るが、就任後にクラスメートが言うことを聞かないというだけの理由でクラス替えの再選挙を要求したりはしない。少なくても「学級委員は丸茂でいいか」と迫って、仲良しばかりを集めたりはしない。彼は言葉だけでなく、本当に「働いて×5」を地で行く学級委員で、ちびまるこちゃんにも「丸茂でいいよ」と言わせる人格者なのである。



巷間いろいろ言われているように今回の選挙に大義のないことは自明で、白紙委任状を欲しがるような高市総理のやり方はほめられたものではなく、選挙の歴史に汚点を残したが、それでも野党の体たらくとSNSの後押しもあり、高市人気は衰えず、報道各社は自民党の圧勝を予想していた。もしその予想が当たっているのなら残念ながら政治がますます劇場型に移行し、国民が無思慮になっていく流れを今回も止められなかったことになる。



かつて小泉チルドレンなどと言われ、にわか政治家が粗製乱造されたことがあったが、今回も高市人気にあやかりたい候補者が少なからず居た。


大阪のある若い自民党候補は恥ずかしげもなく「高市さんの秘蔵っ子です」と叫んでいたが、団塊農耕派にはとてもお粗末に見えた。この言い方で票が集まると思っているのなら、有権者は相当になめられていることになる。


ずいぶん前のこと、団塊農耕派が何かの商談に赴いたとき、同行した新人クンが、「○○の右腕(みぎうで)です(○○とは団塊農耕派の本名)」と自己紹介して相手の不信と失笑を買ったことがあるが、他人のフンドシで相撲をとろうという姿勢は本来卑下されるものだと思う。この大阪のお坊ちゃまが当選したかどうかもとても気になる。



今回の選挙のもう一つの不満は、掲げる政策があまりに陳腐で、刹那的だったことだ。どの政党も消費税の見直しや種々のバラマキ施策など目先の利益に繋がるテーマばかりに終始し、その先に生じるかもしれないデメリットを語らなかった。


隠しているのか判っていないのか、どちらにしても低次元の選挙と言わざるを得ない。消費税を減らせばメーカーは本体価格を値上げし、ますます物価高になるだろうし、高校の授業料を無償化すればその浮いたお金は塾に回され、家計はより厳しくなる…、そんな可能性も冷静に考えて欲しかった。それでもサイは投げられた。国民が選んだのはアリなのかキリギリスなのか…。



議論して欲しかったのは「国の方向性」だ。トランプをはじめとする国際法無視の極悪政治家たちに蹂躙されている今の世界にあって、日本がどんな立場に立って平和を守っていけばいいのかという議論を戦わせて欲しかった。アメリカに子ども扱いされ、中国に敵対視されたまま、些細な経済問題だけを選挙の争点にするのどかな日本は、やはり平和ボケしているのかもしれない。


戦後80年の節目の選挙、大袈裟に言えば、あの忌まわしい徴兵制が2度と復活しないような国づくりを考える選挙であって欲しかった。

(団塊農耕派)

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