【日本商業新聞 2026年6月1日号】CoRe〝新モデル確立〟へ
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一般社団法人化粧品専門店協会(CoRe)では、5月28日の総会において、岡崎芳明氏(LOOK)が新理事長に就任し、新たな運営方針を発表。その中でも肝いりの取り組みとして「GMS参入モデルの確立」を掲げた。
昨今、GMSでは美容部員の派遣減など人手不足による影響を受け、従来の接客・カウンセリングが維持できない状況にある。このように、GMSでは抜本的な構造改革が迫られる中、CoReの取り組みが新たな業界再編に繋がっていくのではないかと大きな期待が寄せられている。(中濱真弥)
■〝GMS参入〟に意欲
「カウンセリング化粧品流通」において大きな再編が起こるのではないかと感じている。中でも人手不足は年々深刻さを増しており、GMSにおいては美容部員の減少によりコスメカウンターに人が常駐していないなど、化粧品フロアが閑散とした状態になっている店舗も少なくない。
一方、百貨店では閉店ラッシュが続いており、1999年のピーク時(311店)から2024年末時点で178店と約4割が減少。更に、百貨店が1つもない「空白県」は、徳島県はじめ全国に4県へと広がっており、今後も閉店ラッシュは続く見通しだ。
化粧品専門店においても閉店・廃業するお店が年々増えているなど、今、カウンセリング化粧品を購入できるリアル店舗が次々と減少している現状にある。とは言うものの、ECへと購入機会が移るかといえばそう簡単な話でもない。
特に高級化粧品においては、商品力に加え接客やサービスといった付加価値が求められるだけに、化粧品メーカーにおいては「百貨店の閉店=売場減」に加え、更に地方においては受け皿となる店舗も少なくなっているという危機的状況にあると考えられる。
そうした中、昨年9月、一筋の光明として現れたのが、広島県福山市・ゆめタウン福山にオープンした「GMS LOOK」である。GMS直営の化粧品フロアに化粧品専門店を出店するという、GMSにとってもLOOKにとっても初の試みとなる店舗となるだけに、オープン前から注目を集めていた同店だが、GMSの顧客層を徹底的にリサーチした店舗を作り上げた結果、オープンから非常に好調な動きを示すなど、GMSの化粧品売場における専門店の成功体験を実現した。
これにより、GMSはこれまで扱えることのできなかったブランドが展開できるといったメリットの他、専門店ならではのカウンセリングを通した売場づくりが提供できるなど「新たな化粧品売場の在り方」が示され、メーカーにおいては、GMSの化粧品売場という販路にて、ブランド価値を維持しながら展開を拡大できるというメリットが生まれることとなった。
■化粧品専門店に追い風なるか
要するに、「GMS×化粧品メーカー×化粧品専門店」の〝三方良し〟の仕組みが出来上がったと言える。そこで、LOOKの岡崎社長は、今回CoReの新理事長に就任したことを機に、LOOKを飛び出しCoReにて同プロジェクトの展開・強化を図っていくことを決意。「チャンネルスクランブルプロジェクト」を立ち上げ、CoReメンバーを中心に、GMSにおける化粧品専門店の展開を進めていく。
もし同プロジェクトが全国のGMSへと波及した場合、百貨店に代わるリアル店舗として存在感が高まると同時に、専門店に対する見方や重要性が更に高まるだろう。
またCoRe以外の専門店においても、確実にカウンセリング化粧品の購入場所が減少していくことは間違いないだけに、各地域において受け皿になれる体制づくり(店づくり・接客・サービス)を強化していくことが必要だ。
今、化粧品専門店にとって追い風が吹いている。これからは、CoReをはじめ、専門店の存在価値をしっかりと認知・拡大していく為の個店の取り組みも益々重要となってくる。



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