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  • 日本商業新聞

【2024/4/15 日本商業新聞】「活動のアルビオン」に再注目/どこと手を握るのか/メーカーの生き方も多様化へ

昨今の化粧品販売は、顧客接点や販売方法においてオフラインの店頭からオンラインのECまで多様化が進んでおり、これまでオフラインで強みを発揮してきたメーカーにおいては、新たにEC強化に乗り出すメーカーが増えている。一方で、アルビオンではフラルネの限定リップ施策が大反響を呼ぶなど、「今こそ人が主役になる時代」と、店頭での体験価値向上に、より一層傾注するメーカーも出てきている。メーカーそれぞれの生き方が変わっていく中で、どこと手を取り合っていくのか〝選択と集中〟の再編が進むのではと感じている。(中濱)



■「活動のアルビオン」に再注目


アルビオンから店頭をにぎわせる明るいニュースが入ってきた。4月1日にフラルネから発売した渡辺翔太プロデュースの限定リップ「フラルネ リップバーS」が予約段階から注文が殺到するなど大変な反響を呼び、発売当日の店頭では長蛇の列が生まれた他、X(元ツイッター)ではトレンド入りするなど、店頭だけでなくSNSをも巻き込む話題となった。


アルビオンらしさが感じられたのは、商品の宣伝や発信ではなく、モノづくりからプロデュースを任せたこと。渡辺翔太は女性誌の表紙を飾るほどの美容男子として知られており、今回のリップでは、香りやパッケージなどしょっぴーのこだわりを随所に詰め込んだ「リアルにほしい」を商品化。店頭への送客にも大きな成果をもたらすなど非常におもしろい取り組みとなった。


アルビオン取扱店に話を聞くと「店舗割り当て分の150%くらいの問い合わせがあり、発売当日も残念ながらお断りさせていただくお客様もいらっしゃるなど、近年まれにみる商品の魅力以外での誘引効果となった」という声や、「アルビオンを知っていただくいい機会になった。次はぜひスキンケアでの取り組みをお願いしたい」と、リップに続く施策にも期待の声が集まっている。


このように、アルビオンでは、コロナ後もブレずにリアルでの紹介活動や肌に触れる活動など、顧客の体験価値創造に繋がる美容活動を徹底。その結果、店頭においても「復調の兆しが見え始めてきた」という声以外にも、昨今カウンセリング化粧品においてもECの強化が進む中、「店頭に軸足が向いているメーカー」としても再度注目を集めている。



■どこと手を握るのか - メーカーの生き方も多様化へ


新たな店頭への誘因・送客施策として注目を集めているアルビオンだが、同社以外にも、「コロナ禍を経た今こそリアルでの体験価値が求められている。少子高齢化、人口減少、人手不足という観点からも、これからは〝人〟が主役になる時代が来る」と述べ、「専門店におけるリアルの体験価値向上に、より一層の力を注いでいく」と意気込みを見せるのが〝香椎化粧品〟である。


同社では「香椎化粧品のファンづくり」をテーマに、専門店の中で「お客様を呼べるブランド」へと成長していくための仕掛けを今年度から強化していく。一例を挙げると、コロナ禍が明け、マスクが徐々に外れてきている中で、毛穴ケアやたるみ、しみ・しわといった肌悩みが顕在化。自分に合ったスキンケア探しやエステの需要が高まっている中、香椎化粧品が提唱してきた内外から多角的なサポートを行う「立体美容理論」の再構築を目指す。


具体的には、同社が提案するエステ「モアーヌクレストサロン」等にて、より1人ひとりのお客様に寄り添った食事や健康のサポート、スキンケア提案で美しい素肌美に導くエステ内容の充実を図る他、店頭では「スキンケア」とハンドクリームの「マニュアン」をフックとした店頭発信の体験イベントを積極的に行っていくことで、専門店が強みとする体験価値の向上を図り、既存客だけでなく新たな顧客接点強化にも繋げていく。


あらゆる面で多様化か進む時代において、メーカーも専門店も生き方は変わっていく。その中で、どこと一緒に未来に向かって手を取り合うのか〝選択と集中〟が一層加速すると感じている。

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