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【2023/9/18 日本商業新聞】注目の大阪化粧品市場/「専門店」続々オープン/ビューティー市場変革の年

大阪の化粧品専門店のオープンラッシュが続いている。


4月には大阪門真に「ららぽーと&アウトレット」がオープンした同月、心斎橋パルコにクリーンビューティーをコンセプトにした新専門店業態「ボーテ・ド・ブルー」、そして9月には、@cosmeがJR大阪駅直結のルクア大阪に「@cosme OSAKA」を移転オープンしたことに続き、同月13日には美スギと協業の「@cosme/MiSUGIなんばウォーク店」がオープン。変わりゆく大阪市場の現在を紐解く。(中濱)



■「専門店」続々オープン、ビューティー市場変革の年


 4月にオープンした「ららぽーと門真」は、東大阪エリアにおいて大型商業施設がなかったことに加え、アウトレットとコストコが合わさるということで注目を集めた巨大複合施設である。その中で、化粧品専門店は「アルビオンドレッサー」とコーセー「コスメテリア」が出店、特に週末には多くの人で賑わうなど集客力は高い。ただ、アウトレット目当ての客層も多いことから、いかに地域住民の定着を図るかが鍵になってくるだろう。


 そして、大阪の一等地で攻勢をかけるのが「@cosme」だ。9月1日には、JR大阪駅直結のルクアイーレ3階に、売場面積270坪、取り扱いブランド数約500の関西最大級コスメショップ「@cosme OSAKA」をオープン。


 特筆すべきは、今回デパコスの中でも高い人気と影響力を誇るブランド「シャネル」が初出店したことだ。某情報通によると「シャネルをはじめ、ランコムやエスティローダー、スックといったデパコスブランドを集積した一方で、ディオール擁する『LVMH』グループの出店がなかったのが気になるところ。今後大阪エリアでのビューティーの構図に変化がみられるか?」と注目する。


 更に同月13日、大阪梅田に続く繁華街として有名な難波エリアに、「美スギ」と第2弾の協業店となる「@cosme/MiSUGIなんばウォーク店」をオープン。第1弾の天満橋京阪シティーモール店同様、ランキングコーナーやトレンドに合わせたテーマで商品を展開するセミセルフの売場を整えつつ、美スギの強みであるカウンセリングスペースもしっかりと配置することで、一人ひとりにぴったりのコスメを提案する。


 @cosmeでは、大阪市場の中でも超一流と呼ばれる立地で新たに2店舗を出店、セミセルフ展開で若年層ユーザーの獲得に大きな期待が寄せられる。特に梅田エリアは阪急うめだ店をはじめビューティーの聖地であり、今回の旗艦店がどのような影響をもたらすのかが注目される。


 そして記者が最も注目している店舗が、SDGsやクリーンビューティーという新たな切り口でミカサヤが展開する「ボーテ・ド・ブルー」だ。取り扱いブランドに関しても今までの専門店とは一線を画し、デパコスや専門店ブランドに限らず、「エトヴォス」「オサジ」「オルビス」「ヒンス」をはじめ多岐にわたる個性豊かなブランドを配置。


 またシンプルで上品な店構えであることから、セミセルフ展開でも客層の質が高いことが特長だ。業績においても、4月のオープン以来目標を大きく上回る成長を続けており、客質の高さに加え、新しい顧客を呼べる店舗としても期待感は高まっており、百貨店をはじめとするデベロッパーから注目を集めている新業態店舗である。


 このように、大阪では注目の新店舗が目白押しとなっていることから、今後の動向も含め、一度は見ておく価値はあるだろう。

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