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  • 日本商業新聞

【2023/8/28 日本商業新聞】コーセー 記者ミーティング開催/第2四半期決算概要/成長戦略7項目について説明

■今年度基本戦略の進捗および今後の取り組みを説明


 コーセーは、「2023年12月期第2四半期 記者ミーティング」を、8月9日午後3時30分からコーセー日本橋本社で開催、報道関係者ら多数出席した。


 今期第2四半期決算(既報)の概況を取締役経理部長/望月愼一氏が説明した後、小林一俊社長から「2023年度基本戦略の進捗および今後の取り組み」として、


▽重点グローバルブランドへの注力

▽グローバルブランドへの投資

▽プレステージ市場の回復

▽ブランドを横断した顧客中心のマーケティング

▽製品づくりの更なる進化

▽グローバルブランドへの更なる注力

▽3G戦略に基づく成長領域の拡大


の7項目にフォーカスして、それぞれ詳しく説明を行った。(半沢)



 小林社長は「まず、▽重点グローバルブランドへの注力として、『コスメデコルテ』についてお話する。ブランドのラグジュアリー価値を牽引する象徴ライン『AQ』を9月に刷新。徹底したラグジュアリーイメージの醸成により、ハイプレステージブランドとしてのイメージ向上とシェア拡大をめざす。国内では、『AQ』初となるTVCMを含むマス広告でのブランド周知を図り、高価格帯スキンケアユーザーの獲得をめざす。また、ポイントメイク主力アイテム『アイグロウジェム』を7月にリニューアル。成長する国内メイクアップ市場の需要を取り込むと共に、グローバル市場での新規愛用者の拡大をめざしていく。


 加えて、ファン拡大への取り組みとして、7月に海南島全域の市中免税店をフル活用した大型キャンペーンを実施した。イベントに加え、6店舗同時のポップアップショップ展開は、海南島免税業界で最大の規模感となった。今秋にはパリ市中免税への出店が決定、欧州市場での認知拡大につなげていく。


 次に、▽グローバルブランドへの投資。『アルビオン』は、5月に主力美容液の『エクラフチュール』をリニューアル。アルビオン独自の美容成分を配合した人気の美容液で、リニューアル以降、順調に売上を伸ばしている。また、インバウンド需要の高まりで『エレガンス』の人気商品が売上伸長に寄与。特に百貨店での好調がブランド全体の売上伸長に貢献した。


 ▽プレステージ市場の回復においては、大谷選手を起用した『雪肌精クリアウェルネス』の日やけ止めアイテムが最重要期へのキャンペーン展開強化が奏功、セルイン・セルアウト共に前年を上回る売上げとなった。


 また、『ワンバイコーセー』では、8月21日より薬用高保水密封バーム『セラム シールド』を発売。勇心酒造㈱との長年の協業により開発した、肌の水分保持機能改善とシワ改善に有効な成分を配合したアイテム。多様化するスキンケアニーズに対応し、ブランドの顧客接点拡大をめざす。同時に『セラム ヴェール』とのキット販売で既存客へのクロスセールを推進していく。


 そして、▽ブランドを横断した顧客中心のマーケティングとして、コーセーグループ合同プロモーションについてお話する。昨年に引き続き、コーセー、コーセーマルホファーマ、コーセーコスメポートの3社合同で、敏感肌向けスキンケアのキャンペーンを実施していく。今年は特に子供から大人まで使える商品を展開し、成長を続ける敏感肌カテゴリーの更なる強化を図っていく。


 ▽製品づくりの更なる進化だが、マスクの自由化を受け、化粧崩れに強い化粧品への需要が増加する中、独自の技術開発を生かした新商品を投入した。『Visee ネンマクフェイクルージュ』は、ツヤがありながらマスクに色移りしにくい口紅として5月に発売し、各種媒体のベストコスメを受賞。『FASIO ヒトヌリ ルージュ』は、落ちにくさと発色の良さにこだわり、わかりやすい機能性の訴求で売れ筋となった。いずれの商品も品切れを起こすほどの高評価を得ている。また、売上好調な『メイクキープ』シリーズに、化粧下地タイプを追加。ラインナップ拡充で、メイクアップフィクサー市場を牽引するシリーズとして地位の確固たるものにしていく。


 コーセーコスメポートは、機動性ある商品開発力を生かし、市場のニーズの高まりに合わせた戦略的な商品展開の成果が出てきている。『デオカラット』は、においケアとニキビケアを両立させた医薬部外品のボディウオッシュ。プラスアルファの効果効能を求める市場ニーズに対応し、売上げは好調に推移している。『ソフティモ クリアプロ クッションクレンジングオイル』は3月の発売後、クレンジングオイルカテゴリーの市場需要増を捉え、順調に推移。


 8月21日発売の『VITAPURU(ビタプル)』は、ビタミンに乳酸菌を掛け合わせた新薬用スキンケアブランドで、ドラッグストアでの効能訴求型スキンケアラインとして顧客開拓をめざしていく。


 『タルト』は、SNSのインフルエンサーによる新商品の紹介で注目を集め、『Shape tape』シリーズが売上げ拡大に貢献。期初より『スカルプト テープ コントゥア』をはじめとしたベースメイク商品も発売、5月には定番商品のコンシーラーに軽い付け心地のラディアントタイプを追加した。これら一連の新商品がSNSで話題となり、好調に推移。また、北米以外の欧州・中東・アジアにおいても新規出店を推進し、各地域の市場トレンドを上回って推移している。


 最後に、▽3G戦略に基づく成長領域の拡大について。日やけ止めにおける大谷選手の起用をきっかけに、スポーツシーンでのUVケア啓発活動を開始。全国レベルで地域に密着した取り組みを展開し、ジェンダー・ジェネレーションに捉われない幅広い世代への化粧品普及をめざす。『雪肌精』から、新生児を含むあらゆる世代にアプローチする、敏感肌用保湿ミルク『雪肌精クリアウェルネス モイストリペア ミルク』を9月16日に発売。年代や性別を問わず、生涯を通して選ばれるスキンケア商品の育成を目指すと共に、今後もお客さま一人ひとりの綺麗に寄り添うアダプタブルな商品展開に注力していく」と語った。


 その後、「コンシューマーブランド事業部の取り組みと今後の展望」として、コンシューマーブランド事業部事業部長/河原啓一郎氏が、そして、特別ゲストとして『ワンバイコーセー』から8月21日発売の『セラム シールド』に配合されている、日本初「肌の水分保持能改善」と「シワ改善」の両方の効能が認められた有効成分「ライスパワー№11+」の効能効果について、勇心酒造㈱常務取締役/徳山孝仁氏が詳しく説明した後、戦略ブランド事業部クリーンブランド事業室ブランドマネージャー/塩島瞳氏より「コーセー敏感肌ケアキャンペーン」の概要とその目的について説明した。最後に質疑応答が行われて、「2023年12月期第2四半期 記者ミーティング」は終了となった。

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