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  • 日本商業新聞

【2023/6/26 日本商業新聞】専門店に〝チャンス〟到来/〝スキンケア迷子〟増/6割が「出会えていない」と解答

 ファンケルが実施した「一生使い続けたいアイテム」のアンケート第1位に〝スキンケア製品〟がランクイン。しかし、一方で「使い続けたいスキンケアアイテムに出会えていない」という女性は6割にものぼり、その背景には、スキンケア製品を選ぶ上で「何が自分の肌にあっているか分からない」といった〝スキンケアの迷子状態〟になっていることが判明した。こうした悩み解決は化粧品専門店の最大の強みであり、今こそ専門店の価値を広めるチャンスの時だと確信している。(中濱)



■専門店に〝チャンス〟到来


 コロナも5類に引き下げとなり、世の中はアフターコロナに向け進んでいるが、化粧品専門店の状況をみると、口紅やファンデーションといったメイクアップやエステは回復基調にあるものの、本格的に動き出すのは下期以降になるのではとみている。


 その背景には、マスク着用の習慣化が続いていること、また物価の高騰による影響が大きく、化粧品にかける消費者の財布のひもが完全にほどけていないことが挙げられる。しかしながら、コロナ禍の厳しい状況下から、勢い衰えることなく、圧倒的な強さをみせているのがコーセー「デコルテ」だ。


 デコルテの強さの要因としては、「マーケティングのうまさ」や「大谷選手効果」「ヒット商品の誕生」などが挙げられるが、記者が思うに、これらはデコルテというブランドを知る〝きっかけ〟になったにすぎず、着眼すべき点は、お客さまがデコルテを使用し「自分が求めていた化粧品に出会えることができた」という価値実感を提供できたことが、厳しい中でも成長を続けてきた大きなポイントなのではないかと感じている。



■〝スキンケア迷子〟増、6割が「出会えていない」と解答


 ファンケルが20代~50代の女性に1000人に向け「一生使い続けたいアイテムは何ですか」というアンケートを実施。「一生使い続けたいアイテム」といえば、一般的にジュエリーや時計等を連想するが、これらアイテムを抑え、なんと1位を獲得したのは〝スキンケア製品〟と非常に興味深い結果が導き出された。


 ただ、一方で一生使い続けたいと思っているにもかかわらず、うち6割の人は「使い続けたいスキンケアアイテムに出会いたいが出会えていない」と解答。


 また4割の人は、現在使用しているスキンケアが「肌に合っていない」「合っているか分からない」と、現状、悩みながらスキンケアを使用しており、更に、「スキンケア選びになんらかのストレスを感じている人」という質問においては、なんと7割の人が「ストレスを感じている」と答えている。


 ストレス原因の1位は「欲しい商品の価格が高い」、次いで「何を選べばいいのかわからない」「自分に合った商品が見つからない」など、〝自分の肌に合うかわからない〟という理由が上位を占めていることが分かった。



 即ち、ありとあらゆる化粧品が溢れる世の中でありながらも、半数以上の女性は〝スキンケアの迷子状態〟になっているということ。そしてこのアンケート結果をみて思ったことは、化粧品専門店の可能性を感じると同時に、化粧品専門店の価値を広めていく活動を、もっと積極的に行っていく必要性があるのではないかと思う。


 なぜならば、「自分が求めるスキンケア製品への出会い」に関する悩みやストレスは、セルフでは導き出せない価値提供であり、その悩みを解決に導く手段として考えられるのは、「お肌をみて、触って、効果を実感していただく」という活動を根幹に置く化粧品専門店しかない。


 もっと言えば、今化粧品市場は飽和状態と言われているが、化粧品専門店にとっては「一生使い続けたいアイテムに出会えていない」6割の人を開拓できる大きなチャンスが到来していると言えるだろう。


 現状としては、「デコルテ」がスキンケア迷子層にうまくリーチしファンを獲得しているが、下期からは各メーカーから大型新商品がローンチされることから、化粧品専門店流通全体として、1人でも多くのスキンケア迷子の女性を助ける存在へと成長することを期待したい。

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