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  • 日本商業新聞

【2023/3/27 日本商業新聞】各社、今期以降の施策 共通点は「お客様を増やす」 鍵はそれにどう応えるのか 

 この3年間、コロナで人の流れだけでなく、店頭活をはじめ、商品施策やプロモーション施策等、様々な取り組みがストップしていたが、今年に入って、コロナが落ちつきを見せ、再び動き始めた。今週号では「コスメSP2023」として、大手各メーカーの担当者に今期以降の取り組み等についてのインタビューを実施。各社、新たな流通戦略やブランド・商品に関する施策を展開していくが、その根底に「お客様を増やすこと」への想いがある。その想いに専門店はどう応えていくのか。(半沢)



■各社、今期以降の施策


 資生堂では、先日「資生堂ビューティーパートナーコンベンション2023」で発表した通り、専門店専用ブランド「ベネフィーク」を「専門店さまの生涯顧客づくりに貢献する」専用ブランドとして、2024年以降の新たな専門店施策「パーソナルビューティーウェルネスショップ」構想を今期推進していく。この「パーソナルビューティーウェルネスショップ」とは、お客様個々に健康や肌(美容)に関するパーソナルな化粧体験を提供するショップのことで、化粧品専門店の新たな付加価値を構築して、「集客と固定化」を図る。上期はその枠組みづくりを行い、下期以降、大型新製品を導入する他、施術プログラムも進化させていくとしている。


 コーセーは、これまで好調に推移し続けている「コスメデコルテ」において、昨年に引き続き新製品の継続導入とプロモーションを連動させて愛用者の拡大を狙う。特に話題を集めているのが3月中旬からMLB選手・大谷翔平氏を起用した大型プロモーションを全国で展開する。


 新TVCMを放映する他、「コスメデコルテ」取扱店約780店での広告展開や百貨店及び駅ビル等での巨大屋外広告、そして全国約100ヵ所での体験イベント等を行う予定で、ブランド認知の向上と、40代・50代、そして男性客の取り込みにも注力していく。


 一方、アルビオンは昨年8月発売の新スキンケアシリーズ「フラルネ」から、春夏トリートメント「ブライト」ラインを3月18日より展開している。肌が本来持つ、炎症を防ぐ力「自己鎮静力」の強化にフォーカスすることで高い効果・肌実感を実現している。加えて「フラルネ」独自のカウンセリング活動「肌シル」でブランドや新ラインの魅力の最大化。そうした取り組みの一環として、専門店とタッグを組んでイベント「肌シルday」を開催していく。期間やコーナー・別会場等、個店別に店内外問わず実施する予定で、ブランドそのものの活性化と共に、確実に来店頻度向上に繋げていくという。


 カネボウ化粧品では、2020年に「TWANY」をリブラディングして以降、これまで

十分でなかったベースメイクカテゴリーへの取り組みを強化する。3月11日には化粧下地・ファンデーション「リズムカラーウェア」を発売。お客様個々に感じる肌のくすみや、なりたい肌印象から選択した色味で肌をカバー。また色悩み悩みだけでなく、自身の肌の色を生かした仕上り設計が大きな特長なる。担当者によれば、今後約2年かけ、ベースメイクカテゴリーの強化を行っていく予定でブランドロイヤリティを高めて愛用者の拡大に繋げて

いくとする。



共通点は「お客様を増やす」、鍵はそれにどう応えるのか


 ここまでは各社の今期以降の取り組みについてまとめたが、それぞれ異なるものの、その目的は「お客様を増やすこと」で共通している。コロナ禍で多くの専門店で一部の会員が離店した。確かに昨年末から人の流れが出始めて、多くの専門店では、昨年末頃から来店客も徐々に増えているが、それでもコロナ前の水準には達していないのはいうまでもない。


 そうした環境下で、各社が「お客様を増やすこと」に取り組んでいく中来店客数が今までよりも増えた時、ブランドや商品、取り組みを通じて、化粧品専門店にしかない魅力や素晴らしさを体験してもらうことが今後更に重要になる。何故ならば、化粧品専門店以外にも化粧品を展開している小売業は数多くあり、その中で専門店が選ばれるお店であるには流通特有、もしくはそのお店さま特有の魅力や特長がなければ生活者に選ばれる理由にならないからだ。


 これまで紙面で専門店として、お店として独自の強みを持つことが大事だと伝えてきたが、今期はそれがいよいよ待ったなしの状態になってきたともいえる。この数年間、コロナで化粧品業界では様々なことにストップがかかって

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