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  • 日本商業新聞

【2023/1/23 日本商業新聞】専門店・新時代の幕開け コロナを経てより強い存在に

 いよいよ活動再開の年となる2023年、化粧品専門店においては〝新時代の幕開け〟になるだろうと感じている。その背景には、コロナ禍の3年間は非常に厳しい道のりではあったが、その中で培ったノウハウは以前の専門店とは比べ物にならない程の強さになっていることは間違いないからだ。新たなブランドの導入、あるいはデジタルとリアルの融合といったオムニ化の躍進、更には、メーカーに頼らず、自店軸で物事を考えていくという〝意識改革〟は今後の飛躍に大きな武器になると考える。(中濱)



■専門店・新時代の幕開け


 新型コロナウイルスが発生し3年が経過し、生活者の市場環境や生活様式が大きく変化した。特にリアル店舗を軸に展開している「小売業」においては、緊急事態宣言による外出自粛やEコマース拡大の影響を受け、多くの店舗が廃業を余儀なくされるなど、コロナ前と比べ街の様相が大きく変化したと感じる方は多いのではないだろうか。


 化粧品専門店においても、全粧協の組合員数をみると、2019年は5123店だったのが、2020年には4615店と508店の減、2022年には3928店と、この3年間で1000店以上が減少しており、ここに組合以外のお店を加えたならば、もっと多くのお店が減少していると推測される。


 コロナが直接的な原因ではないかも知れないが、「コロナをきっかけに廃業という道を選んだ」という声も耳にしているだけに、やはり専門店流通においてもこの3年間は非常に厳しい道のりであったことは間違いない。


 しかしながら、ただその厳しさを耐え抜いていた訳ではない。例えば「商品面」では、新たなブランド及び化粧品に限らない幅広い出会いアイテムを導入。「活動面」では、SNSでの情報発信やオンラインカウンセリングといったデジタルとリアルを掛け合わせた〝オムニ化〟を積極的に進めるなど、〝新たな挑戦〟でニューノーマル時代に対応してきた。


 このように、コロナ禍を経て最近特に実感することは、〝お店の意識改革〟が非常に高まったということ。これまではどちらかといえばメーカー頼みの傾向がみられたが、昨今は「自店がお客様から選ばれる存在になっていく為に何をすべきか」と、店づくりや社内体制の強化を含め、メーカー軸から自店軸で物事を考える経営者が増えたと感じている。


 一例を挙げると、ブランド面では「オルビス」や「韓国コスメ」「メンズコスメ」など、これまでの専門店での取り扱いがなかったブランドが多数専門店流通に導入された他、最近では「シェルクルール」「ピアス」「カシー」「肌箋集28」といった第2の柱となるメーカーが続々と頭角を現してきている。


 漏れ聞くところによると、ある路面専門店では、11月末に「肌箋集28」を導入し、1カ月で約100万円を売り上げたという。また「カシー」を取り扱っている某路面専門店では、70周年記念商品「プラスキンリキッド1964」を、予約を含め1カ月で約100本販売したという声も入ってきている。



■コロナを経てより強い存在に


 この2店の共通点は、街の一角にたたずむ地域密着の路面専門店であること。2つめは、このブランドに心から魅力を感じ、熱量を持って取り組んでいるという点だ。そして誰もが知っているブランドではないかも知れないが、「新たなマイストアブランドとして育成していく」という意識の高さ、そして「このブランドを使ってもらいたい」「多くのお客様に広めたい」というブランドへの愛が伝わってくる。


 このように、厳しい3年間を必死に耐え抜いてきた専門店は、コロナ前とは比較にならないほどの高い意識と、様々なノウハウを携えた、まさに〝新時代〟を担っていくお店であると言える。いよいよ活動再開の年となる2023年、専門店の新時代の幕開けに大きな希望と期待を寄せたいと思う。

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