◆コーセー決算説明会を開催
コーセーは、「2021年12月期決算総括及び記者ミーティング」を、2月14日午後5時半よりオンラインにて開催。同社代表取締役社長・小林一俊氏、取締役経理部長・望月愼一氏、経理部IR室長・中田仁典氏、情報統括部長・石塚由紀子氏、情報統括部グループマネージャー・進藤広輔氏、㈱コーセー執行役員兼コーセーコスメポート㈱取締役マーケティング本部長・佐々木秀世氏が出席し、「2021年12月期決算報告」並びに「VISION2026 PhaseⅡにむけて」他、トピックスの報告と質疑応答が行われた。(小林社長の内容は次号で掲載)
はじめに「2021年12月期決算報告」について取締役経理部長・望月愼一氏が登壇。『2021年12月期サマリーの「売上高」は2249億円(修正計画比+9億円の+0・4%、前年比+102億円の+4・8%)、「営業利益」は188億円(修正計画比+28億円の+17・8%、前年比+23億円の+14・1%)と、売上高・営業利益共に年初計画には未達だったが、売上高は修正計画を達成。営業利益はタルト・アルビオンの業績回復に加え、全社的な費用抑制により、対修正計画・対前年共にプラスで着地した』と説明。
また、業績ハイライト及びセグメント・地域別での動向の他、「2022年12月期の見通し」としては『売上は前年比1桁後半の伸び率を計画、営業利益は同率の2桁の早期回復を目指し、改善に取り組む』と述べた。
◆VISION2026「PhaseⅡ」に向け世界での存在感拡大
次に「VISION2026 PhaseⅡにむけて」をテーマに、代表取締役社長・小林一俊氏が登壇。その中で、『世界で存在感のある企業への進化を目指す中、PhaseⅡは、世界での存在感拡大と更なる顧客体験の追求(2022~2024年度)に取り組み、日本を代表するビューティパートナーシップカンパニーとして日本独自の化粧文化を創造し、世界に広めていく〝究極の高ロイヤルティ企業〟を目指す』とし、2022年度の重点取り組みとしては、『①中国・トラベルリテール市場の攻略②ブランド価値向上(パーソナルな顧客体験の追求/独自の価値追求)③アフターコロナを見据えた構造改革と成長戦略④サステナビリティ戦略の推進』に取り組んでいくと説明した。
続いて「記者ミーティング」に移り、本日のトピックスとして、情報統括部長・石塚由紀子氏と同グループマネージャー・進藤広輔氏が「コーセーのデジタルトランスフォーメーション」について紹介。更に、㈱コーセー執行役員兼コーセーコスメポート㈱取締役マーケティング本部長・佐々木秀世氏が「コーセーコスメポートマーケティング戦略」について説明を行った。
まず「コーセーのデジタルトランスフォーメーション」の情報統括部の全社DX戦略について、『主にマーケティング領域のDXを進め、コーセーの成長戦略を支えるエンジンとなる〝攻め〟と、ビジネス変化を先取りし、あらゆる業務の根幹となるインフラ/サービスを整備する〝守り〟の2軸で取り組む』とし、DXの事例紹介として、「オンラインカウンセリングプラットフォーム・WEB-BC SYSTEMの開発」や、社員の働きがいを創出する改革「リモートワーク環境の構築」「ワークフローの改革」等の他、Beforeコロナを前提としないコロナ禍での対応について触れた。
◆究極の高ロイヤルティ企業へ
「コーセーコスメポートマーケティング戦略」では、『顧客の未来を見通し、未来の顧客を創造する為に、デジタル革命が引き起こしていく「顧客変化」「競争変化」「価値変化」に対して新しい時代を切り拓くマーケティングに進化させる』と述べ、『顧客の便益を最大化する価値の提供〝バリューフロムベネフィット〟~飽くなき顧客重視~に取り組んでいく』と言及。その中で、新たな取り組みとしては「Z世代への対応」「メンズマーケット」の他、「グローバル展開」では『成長ドライバーとして中華圏を中心に海外売上を高める』と意気込みについて語り、一方で『サステナブルな商品づくりや自然保護活動も同時に進めていく』と説明した。
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