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【日本商業新聞 コラム】心意気と美学 -157-

※本記事は日本商業新聞社様の許諾の上掲載しております

ばらまき政党と揶揄されている政党がある。

ひたすらお金をもらう企みばかりで、憲法にも環境にも医療にも興味が無いらしく、

党としての理念が感じられない。


野党と言うには主張に刺激が無く、与党と言うには国民の信用度が低すぎる。

落穂ひろいのように与党に迎合し、鼠小僧のつもりでお金をばらまく。


鼠小僧のばらまくお金は金持ちや悪人から奪ったものだが、

この党のばらまくお金は公金、すなわち税金である。


支持者との約束を遂行する責任感は立派だが、その程度のことしか

公約として掲げられない発想の貧弱さにあきれる。

政治家ならもうすこし高邁なビジョンを示して欲しいものだ。


コロナ禍で経済的に苦しむ人たちに現金を支援する…、

それに反対する人はいない。問題はその配り方だ。


全国民に一律に配るやり方がおかしいのは小学生にだってわかる。

しかしこの党はその論理に蓋をし、国が貧乏になっても票を入れてくれた

有権者が潤えばいいと考える。ラストベルトの労働者だけにエールを送った

トランプさんと同じだ。


コロナを打ち出の小槌のように考えているのかもしれない。

財源が有限で、国の借金が世界一だということを考えれば、お金のばらまきには

慎重になるのが政治家の節度だが、彼らはそんな危機感を持っていない。

あとは誰かが何とかしてくれると思っている。


いつぞやの「希望の党」や今の「国民民主党」にも同じにおいを感じるが、

共通するのは汗をかかず、人のふんどしで相撲を取る体質だ。

政党としての光るものがなく、いまさら野党として生きる気がないのであれば、

与党のどこかの派閥に吸収されたほうがよい。


そんな人は企業にも居る。パラサイト、俗に言えば〝ごくつぶし〟である。

企業は多額の人件費を費やす。多くの企業が早期退職制度を導入してその駆逐に

努めているが、パラサイトは上手にその網をかいくぐる。

かかるのは仕事のできる人ばかりで、そうやって企業は活力を失っていく。

同じように件の政党によって国の財産が食いつぶされていく。


総選挙で4番目の政党に後退したのにトップの政党に同格で物言う度胸、

あつかましさは企業のパラサイトには真似できない。

彼らの得るものはあくまで余禄で、会社の方針に口を挟むことはない。

しかし政治の世界では不思議な力学が働く。

小が大を動かすことも珍しくない。パラサイトも勘所を抑えれば安住の地を見つけること

ができる。


与党も巣食われているだけではない。したたかに利用する。この党の支持者層を

分析すれば、ばらまきで恩を売っておけば、いずれ選挙のときに役立つ…、と考える。

だから愚策にも聞く耳を持つ。

ある省庁の大臣をずっとこの政党に任せているのもその一環だが、ゴーツー○○なるお金

のかかることばかりを考えつく。


与党はさらに悪乗りする。ばらまき施策に乗じて不評のマイナンバーカードの

テコ入れをたくらんでいる。しかしその手段が拙すぎる。

カードをつくったらポイントを付与すると言う内容だが、国民はその真意をわかって

いるし、ぶらさげられたニンジンに負けて素直に応じる人は少ないだろう。

貧しい人への支援という本来の目的を見失い、迷走を続けるメクソハナクソの

2つの政権与党の暴走を止める人はいないものかと思う。


(団塊農耕派)